さらば、みずほ銀行くん。

これは、みずほ銀行への叱咤激励文です。

~~~~~~
拝啓

暑さ寒さも彼岸までと申しますが、朝晩はだいぶ涼しくなってまいりました。
貴君におかれましては、ますます隆昌・・・
とは言えなさそうな状況なので、筆を執った次第です。

おい、みずほ銀行くん。大丈夫なのか?
金融庁殿が「直接指導する」と息巻いているぞ。

まぁ直接指導と言ったって、何ができるでもなし。
一民間の企業の細かい実務なんて、わかるわけないものね。
気合いを入れただけだってのは、素人のおれにもわかる。

が、しかしだよ、最近のキミの失態は目に余る。やらかしすぎだ。

送金ができないとか、ATMでお金が引き出せないとか、キャッシュカードが吸い込まれてしまうとか・・・
今どきの小学生だって、こんなイタズラはしないだろう。タチが悪い。

第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行の3社がくっついて、キミが誕生した。
かれこれ20年近く前の話になる。

かつて「たすきがけ人事」と呼ばれた人事異動のやり方は、キミのお家芸だった。
バランスを取るために、主要ポストに各社からひとりずつ選んで登用させてきたわけだ。

でも、バランスを取ろうとしたのは人事だけじゃなかった。
大元の勘定システムもそうしたんだったよね?

旧第一勧業銀行の「STEPS」、旧日本興業銀行の「C-base」、旧富士銀行の「TOP」。
どれかに統一すればよかったのに、3つとも共存させた。

これこそが最大の元凶だと僕は思っているんだが、キミはどうだ?

後になればなるほど、修正がききづらくなる。
というのは、当時の状況を知る人間がどんどんいなくなるからだ。

統合させようとしたことは認める。
たしか「MINORI」という一大プロジェクトだったよね?

一応2019年までに完了しているとのことだが・・・今の状況をみると終わっていない。
いや、実っていないといふべきか。

世間では、キミんとこのシステムを「金融界のサグラダ・ファミリア」と呼ぶらしい。
もちろん、誉めてるわけじゃないぞ。

僕は、もはや原因がどこにあるのかさえ特定できなくなっているんじゃないかと推測している。
頭取や社長が辞任したって全然ダメだ。

で、これからどうする?

キミとは新卒で入社した頃からの付き合いになる。
転職した時も口座を解約しなかった。
袖振り合うも多生の縁だ。

そう思っているからこそ、、、

キミが通帳を無くすといえば、黙々とそれに従った。
キミが手数料を上げるといえば、不満ながらそれに応じた。
キミがネットバンクが便利といえば、喜んでそれに登録した。

僕よりもっと付き合いの古い人たちはいるだろう。
彼らだって、色々ありながらキミのやり方に従ってきたのだ。

今のところ、僕の口座には直接の被害はない。
だけどもし火の粉が降ってくるようなら、その時は・・・。

どうかキミよ、僕に「さらば、みずほ銀行くん。」とは言わせないでほしいんだ。

敬具
~~~~~~


生命保険選びで失敗したくないあなたへ

どこの組織にも属さずに独立した立場から、オンラインによる保険の見直しレッスンを行っています。保険も株も不動産も、何も売り込まないファイナンシャルプランナーが、保険に関するあなたの悩みや不安を解決します。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA