保険というのは、頻繁に使うモノではないし、できたら使わない方がイイ。だから、普段は考えないんですよ。だって、自分が病気になったり、ましてや死ぬことなんて想像したくないですから。
でも一方で、先延ばしもしづらいんですよね。いつ病気になるかなんて、誰にもわからないんで。明日かもしれないし、7年後かもしれない。もしかしたら、ならないかもしれない。
実際のところ、他の人はどうしているんでしょう?僕の経験を踏まえて、よくあるケースを紹介しますね。
要旨
生命保険は、あなたの生活環境の変化に応じてマメに見直すのが得策です。「健康だからこそ入れる」という大前提を忘れないようにしましょう。あなたが気になった時こそが、見直しのベストタイミングです。
よくある生命保険見直しのタイミング
体型の変化に合わせて着る服が変わっていくように、生命保険もあなたの生活環境の変化に応じて柔軟に変えていくべきなんです。「ずっと同じまま」というのは吉とでる場合もありますが、凶がでる可能性もあるのです。五分五分と言いたいところですが、生命保険に限っては凶がでる可能性の方がずっと高いんじゃないかと思います。
生命保険の見直しで多いのは、下記の5つのケースです。
・子どもが生まれた
・家を買った
・子どもが独立した
・近い人に不幸があった
時期に応じてきちんと見直すことで、ムリ・ムラ・ムダが省けます。保険とうまく付き合うというのは、この繰り返しなのではないかと思っています。
健康な時だからこそ
忘れてはいけないのは、あなた自身が健康であるということです。保険は、健康な人から集めたお金を健康でない人に渡すという原理原則で成り立っているので、健康状態が良くないと保険に入りづらくなるのです(最悪の場合、入れません)。
見直しで別の保険に乗り替える時だけでなく、今は入っている保険を増額したい場合もそうです。
実務の話をすると、生命保険に加入する際は保険会社から健康状態について色々と尋ねられます(「告知」といいます)。病院の問診票をイメージしていただくとわかりやすいと思います。身長・体重からはじまって、過去の既往歴や現在治療中の病気、薬の種類、喫煙の有無など、身体に関わることすべてです。
保険金額(保障される額)が高くなると、健康診断書の提出が求められたり、場合によっては病院に行って検査をすることになります。
健康でないとそもそも保険に入れない、という大前提を忘れないようにしましょう。たまに、「そこをなんとかするのが担当者の役目だ!」と言う人がいますが、それは違います。担当者の役目は、保険加入手続きの手伝いをするのであって、保険に入れるかどうかを判断するのは別の部署(審査部、査定部)だからです。
「持病があっても入れる保険」の仕組み
TVCMの影響か、今では「病気になっても保険に入れる」というのが常識になりつつあります。厳密に言うと、病気の種類によっては入れないケースもあるのですが、これで救われている方がいるのもたしかです。糖尿病の方などはその典型です。
ただ、「持病があっても入れる保険」は保険料が割高になっていることを忘れてはいけません。平たく言えば、普通の保険料では入れないから、割増料金を払って保険に入れてもらっているということなのです。
いつやるか?今でしょ!
著名な予備校講師の口から授業中にぽろっとでた、「いつやるか?今でしょ!」。僕はこの言葉が大好きなんですよ。先延ばししたところで何も変わらない。それどころか、どんどん状況は悪くなっていく・・・。保険の見直しなんてまさにそうです。単純な話、年齢が上がっていきますから、それにつれて月々の保険料も高くなりますしね。
結婚した時や子どもが生まれた時などというのは世間一般的な話なので、あなたがそれに合わせる必要はまったくないのです。気になった時が見直しのベストタイミングだと僕は思っています。アンテナに引っかかるというのは、頭のどこかで考えている証拠なんですよ。
「見直し」といっても、必ずしも別の保険に乗り替えるというわけではありません。乗り替えは選択肢のうちのひとつです。見直しの結果、現在の契約をそのまま継続するケースもたくさんあります。「継続する」という決断ができたということは、すばらしい結果ではないでしょうか。これでしばらくは、考えたくない保険の事を考えなくて良いんですから。
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