お金を貯められないのは、あなたの性格のせいではありません。

なかなかお金が貯められない・・・もしあなたがそう思っているなら、この記事がきっと役に立つと思います。読み終わる頃には、すっきりとした気持ちになるでしょう。もう自分自身を責めなくて良いですよ。

要旨

お金を貯められないのは、個人の性格のせいではなく、ヒトが持っている「現在バイアス」のせいなのです。ヒトの脳の特性を理解できれば、お金を貯めるための仕組みは意外と簡単に作れます。

なぜお金を貯めるのか?

本題に入る前に少し考えてもらいたいのですが、あなたはなぜお金を貯めている(貯めようとしている)のでしょうか?

家族旅行、ゆずれない趣味、子どもの教育費、老後の生活・・・人それぞれ理由は違うかと思いますが、世の中の人たちはどうなんでしょうか?最も多い目的は、「老後の生活資金にあてるため」だそうです(2020年金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」)。第2位は「病気や不時の災害への備え」で、第3位が「子供の教育資金」になっています。

興味深いのは、1985年の調査では第1位が「病気や不時の災害」で、第2位が「子供の教育資金」、第3位が「老後の生活資金」だったことです。2019年に話題になった『老後2000万円問題』が影響しているのかもしれません。

30,40年先に向けてお金を貯めていくのは長い道のりです。ではどうすれば、途中で挫折することなく、お金を貯めていくことができるのでしょうか?

よくやってしまいがちな方法

「余裕のある時にお金を貯めて、余裕がない時は貯めないで耐える」・・・よく聞く話です(かつての僕もそうでした)。これだと、お金がない時には無理して貯めなくて良いので気持ちが楽なんですね。

実際、少し貯まっていると取り崩して使いたくもなります。「まだまだ老後と言われるまでは時間はたっぷりある」なんてポジティブに考えてみたりして、数年後に振り返ってみたら、ぜんぜんお金が貯まってないというのがオチですね。先延ばしの連続で、これでは将来の不安が増えるばかりです。

現在バイアスの問題

それではなぜ、このような先延ばし行動が生じるのでしょうか?

それは行動経済学で「現在バイアス」と呼ばれている、ヒトの脳の特性が原因なんです。

例えば、1年後に1万円をもらうのと、1年と1週間後に1万100円もらうのでは、後者を選ぶ人が多いんです。しかし、今日1万円をもらうのと、1週間後に1万100円もらうのでは、前者を選ぶ必要が多くなるのです。つまり、遠い将来のことなら忍耐強い選択ができるのに、今のことになるとせっかちになってしまう。これが現在バイアスです。

せっかく将来のために貯蓄しようという一念発起して始めてみたのに、数ヶ月・数年後にはやっぱり今日の生活の方が大事に思えてしまうのは、ある意味仕方がないことなのです。

これに立ち向かってもかまわないのですが、かなりの忍耐強さが求められます。毎回訪れる誘惑に打ち勝たなくてはなりませんから。そんな辛い思いをするくらいなら、この特性を逆手に取ってしまえば良いのではないかと思います。つまり、将来誘惑に負けることを前提に考えるんですね。

確実に貯めるための黄金ルール

ファイナンシャルプランニングの世界では、残った分を貯めるのではなく、「貯める分を先取りしなさい」という教えがあります。
式に表すと下記のようになります。

【誤】収入-支出=貯蓄
【正】収入-貯蓄=支出

毎月の貯蓄金額を決めたら、まずはそれを確保して残った分を支出に回すのです。こうすることで、毎月確実に一定額を貯蓄できるようになります。

貯める仕組みづくり

さきほど「黄金ルール」と書きましたが、何も目新しい話ではありません。とっくに知っているという方もいらっしゃるでしょう。

とはいえ、現実に目を向けると、実際に貯められる人とそうでない人に分かれてしまいます。貯められる人は高級取りだからでしょうか?そうではありません。年収300万円代でも、きちんと貯められている人はいます。貯められないのは、仕組みができていないからなんです。

毎月給料日にATMから現金を取り出して、それを他の口座に振り分けて・・・なんてことでは誘惑に負けてしまいます。なぜかというと、現金を手に持ってしまうからです。ヒトは現金が大好きなので(経済学の分野で「流動性選好」といいます)、持つ度に誘惑に駆られてしまいます。

そのために、自動的に積立ができる仕組みを家計の中につくりましょう。老後資金を貯めたいなら、iDeCoやNISAが良いです。3年後・5年後といった短いスパンなら、定期預金も使えます(増えませんが確実に貯まります)。会社勤めの方なら、財形貯蓄制度も良いですね。

いずれも、自動で別の口座に振り替えてくれます。申請書類の準備などで最初は少し手間がかかるかもしれませんが、毎月ATMを操作することを考えたら、メリットの大きさが違います。ぜひやってみてくださいね。


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